ビル事業計画に必要なデータと解説
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敷地造成費費

計画敷地が傾斜地や、農地などの場合で、建築工事と切り離して敷地の造成が必要な場合に設定します。
この費用は、土地原価に含まれ、減価償却費の対象とはなりません。
実際には、地質状況、切盛土のバランス、擁壁の高さ、及び長さなどにより様々ですが、各国税局が、市街地農地等の評価を行うときに適用する金額が、予算立ての目安としては参考になります。これは、市街地や市街地周辺にある農地、山林、原野などの、相続課税における土地評価を行う場合、路線価から算出した価格から、減額できる価格としてこの敷地造成費を適用するものです。
これには、盛土を必要とする平坦地と、切盛りが必要となる傾斜地に区分されています。
東京国税局平成22年度分の平坦地における整地費、土盛費、土止費などの単価を表―1に、傾斜地における敷地全体の平均傾斜度に応じた単価を表―2に示します。これに、敷地面積をかけて、算出します。
PM-NETでは、これらのデータを参考に、敷地造成費を計算するプログラムを提供しています。


PM-I


表ー1 平坦地の宅地造成費
 
費目造成区分宅地造成費金額
整地費整地を必要とする場合整地を必要とする
面積1u当たり
600円
伐採・抜根費伐採・抜根を必要とする場合伐採・抜根を必要とする
面積1u当たり
600円
地盤改良費地盤改良を必要とする場合地盤改良を必要とする
面積1u当たり
1,400円
切盛土費傾斜している土地で、高い部分を切り土し、同一敷地内の低い部分を盛土する場合土盛りを必要とする
体積1m3当たり
2,000円
土盛費他から土砂を搬入して
土盛りを必要とする場合
土盛りを必要とする
体積1m3当たり
4,700円
土止費(参考)土止めを必要とする場合必要とする擁壁の
面積1u当たり
55,500円


表ー2 傾斜地の宅地造成費

傾斜度金額(1u当たり)
3度(5.24%)超〜5度(8.75%)以下10,600円
〜10度(17.63%)以下18,300円
〜15度(26.79%)以下25,300円
〜20度(36.40%)以下41,300円




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